【戦闘詳報】第二水雷戦隊による南西諸島沖に展開した深海棲艦・兵站補給部隊主隊の発見および迎撃を主任務とした海上遊撃作戦について・第一報

艦これ

※この文章は「艦隊これくしょん-艦これ-」の2023年早春イベントを元にしたフィクション・二次創作です。実際の団体・個人その他諸々とは一切関係がありませんのでご注意ください。メタっぽい補足説明は(※~)で記載しています。

記:第二水雷戦隊旗艦 軽巡洋艦 矢矧

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壱.序文

まず初めに、今回の任務は非常に困難であったことを報告する。これは我がヒマイヌ艦隊における非常事態への対策不足が主な要因であり、今後は如何なる事態にも対処できるよう、装備調達と訓練計画を上層部へと進言するものである。

また本作戦に於いて、基地航空隊の装備調達不足が最大の懸念事項であり、敵空襲に耐えうる防空戦力を配備することは困難であることが予想される。
その為、乙種作戦を提案し艦隊司令部はこれを承認。
以降、本戦闘詳報は乙種作戦に於いての内容であることをここに記しておく。


(手書きの小さなメモが張り付けてある。「提督へ。後段作戦へ備えて戦力温存するのも分かりますが、思い切った用兵も時には重要ですよ! 矢矧」)

弐.艦隊編成および艤装・装備換装について

今回の任務は佐世保鎮守府より抜錨し、南西諸島沖へと展開。海上遊撃作戦となる為、計七隻での編成となった。

部隊名は「第二水雷戦隊・水上遊撃部隊」。部隊編成は以下の通り。

  • 旗艦 軽巡洋艦・矢矧
  • 二番艦 航空巡洋艦 最上
  • 三番艦 重雷装巡洋艦 北上
  • 四番艦 駆逐艦 時雨
  • 五番艦 駆逐艦 潮
  • 六番艦 駆逐艦 霞
  • 七番艦 軽空母 龍鳳

使用する艤装はそれぞれ主艤装(※メイン艦)ではなく、準艤装(※サブ艦)で出撃との通達あり。
これは一度作戦で使用した艤装はある程度の期間使用できなくなる為(※お札)、後段作戦に於いて主艤装を使用する可能性を考慮した処置である。

(※私の艦隊の設定として、艦娘はひとりでメイン艦とサブ艦は艤装を交換して切り替えてるという妄想設定になってます。ゲームシステム上、連合艦隊では第1艦隊と第2艦隊に同じ艦を配置できますが、それは考慮しない事にします。ゲーム攻略でも出撃する艦隊、支援艦隊含め、2隻同名艦の使用はしない縛りにしたいと思います。)

以下に出撃前の準艤装練度を記載する。

  • 矢矧 改艤装  【練度三七】
  • 最上 改艤装  【練度二〇】
  • 北上 改二艤装 【練度五八】
  • 時雨 改艤装  【練度三二】
  • 潮  標準艤装 【練度七】
  • 霞  標準艤装 【練度九】
  • 龍鳳 改二戊艤装【練度八〇】

抜錨時の様子
重巡洋艦・青葉 撮影

出撃時点の練度では、乙種作戦とはいえ戦闘に耐えうる艤装練度ではない事は提督を始めとする艦隊司令部も十分に理解していたが、第二水雷戦隊としての部隊練度(※特効)と「伸びしろはある(※いずれ改二にできる)」という理由により本部隊編成案は可決された。

ただし、艤装練度が低いという事実も最大限考慮され、艦隊における全装備の使用が許可された。

各艦の作戦開始時点の装備編成を以下に記載する。

・軽巡洋艦 矢矧改
 【ボフオース 十五.二サンチ連装砲 モデル一九三〇 改修四】
 【ボフオース 十五.二サンチ連装砲 モデル一九三〇】
 【零式水上偵察機一一型乙(熟練搭乗員部隊)】

・航空巡洋艦 最上改
 【二〇.三サンチ(三号)連装砲 改修一〇】
 【二〇.三サンチ(三号)連装砲 改修二】
 【フモ二五レーダー】
 【強風改二】

・重雷装巡洋艦 北上改二
 【試製六一サンチ六連装(酸素)魚雷 改修一】
 【六一サンチ五連装(酸素)魚雷 改修一】
 【甲標的 丁型改(蛟龍改)】

・駆逐艦 時雨改
 【一〇サンチ連装高角砲 九四式高射装置連動型 改修六】2基
 【エスジーレーダー(後期型)】

・駆逐艦 潮
 【六一サンチ四連装(酸素)魚雷後期型 改修八】
 【六一サンチ四連装(酸素)魚雷後期型 改修四】

・駆逐艦 霞
 【六一サンチ四連装(酸素)魚雷後期型 改修二】
 【六一サンチ四連装(酸素)魚雷後期型】

・軽空母 龍鳳改二戊
 【零式艦上戦闘機五三型(岩本隊) 改修一〇】
 【烈風一一型】2部隊
 【新型高温高圧缶】
 増設装備【改良型艦本式タービン】

注意点として、当該作戦海域の海流・天候予測(※ルート固定)を鑑み、艦隊全艦による高速度艦隊運動が必須と判断される為、軽空母・龍鳳には新型高温高圧缶とタービンの装備が必須である(※高速統一)。
この措置に関しては、今後、艤装練度が改二に到達すれば解除される。

参.第一次出撃時の戦闘詳細

二〇二三年三月六日 第一次出撃

【一日目】
佐世保鎮守府を抜錨。南方向におよそ二〇〇キロメートル航行した地点にて、敵機による空襲を受ける。すぐさま龍鳳の艦上戦闘機部隊と最上の強風改二を本部隊の直掩機として発艦。
合わせて、本部隊全艦に対空戦闘を指示。
敵航空機部隊の規模は、本部隊の対空戦闘能力で十分対応できる規模であり、損傷は無し。
直掩機の損害も軽微であった。
この地点から、進路を南東寄りへ変更。海流は激しかったが本部隊の速力で十分航行可能だった。

【二日目】
進路変更から約二五〇キロメートル航行地点にて、敵潜水艦の反応と、遠方からの敵機空襲の同時攻撃を受ける。前日同様、直掩機を発艦、対空戦闘を実施。
敵機の攻撃を凌いだ後、対潜攻撃可能な艦に対潜攻撃を指示。
本部隊は十分な対潜装備を持ち合わせてはいなかったが、敵潜水艦の強度も低く大きな損害は無く切り抜けることができた。
この地点より、また南西方面へと進路を変更。

鹿児島臨時飛行場・所属
二式大抵・戦闘記録班 撮影

【三日目】
進路変更から約二五〇キロメートル航行、敵水雷戦隊と遭遇、警戒陣にて迎撃態勢に入る。
敵水雷戦隊は、軽巡二隻、駆逐艦四隻の軽量部隊であったが、こちらの艤装練度も低い為、油断なくこれの迎撃にあたった。
龍鳳および最上は制空値確保の為の戦闘機しか搭載されておらず航空爆撃が行えない為、水上艦の砲撃および魚雷による雷撃を主体とする戦闘を実施。
駆逐艦を一隻逃したが、他五隻の撃沈に成功。しかし本部隊も無傷とはいかず駆逐艦・潮が中破、軽空母・龍鳳が少破の被害を被る。
龍鳳は戦闘機発艦機能に問題なし。潮については、大きく攻撃能力が低下しているが艦隊運動には問題なく追従可能と判断しこのまま進撃を決定。
ここから西へと進路を変更する。

【四日目】
進路変更から約二二〇キロメートル航行、敵護衛空母群と遭遇、警戒陣にて迎撃態勢に入る。
これまでと違い、軽空母1隻を確認。こちらの航空戦力で十分対応可能と判断。
砲撃および雷撃により駆逐艦3隻を撃沈。敵軽空母および数隻の巡洋艦は撤退したが、十分な戦果をあげることができた。こちらの損害は軽微。
南へと転進し、敵兵站部隊との会敵予測海域へと進撃を開始する。

【五日目】
ついに、敵兵站補給部隊主隊と会敵せり。
進路変更より約一〇〇キロメートル航行地点での会敵だった。
敵兵站部隊は、戦艦棲姫を旗艦とした連合艦隊を構成しており、我が艦隊の基地航空隊および決戦支援艦隊の援護が必要と思われる。
今回の第一次出撃では、威力偵察の意味合いも含まれている為、支援艦隊の援護は無く基地航空隊の支援攻撃のみが実施された。
この攻撃により敵の約半数を撃沈、敵主力艦(戦艦、重巡洋艦および軽空母)は残ったものの十分な戦果を挙げたと判断。ここに支援艦隊の攻撃も加われば、敵艦隊の半数以上を撃沈せしめる可能性があることを報告する。今後の作戦行動の参考にされたし。
基地航空隊の攻撃後、本部隊は砲雷撃戦へ移行。
砲雷撃戦により敵艦隊の大半を撃沈。しかし練度不足もあり火力不足は否めず、戦艦棲姫は健在。
戦艦棲姫を撃沈するべく夜戦へと移行。
随伴艦は全て撃沈するも、やはり火力不足であり、戦艦棲姫を中破せしめるも撃沈は叶わず。

夜戦後、当該海域を離脱。被害を受けた艦を護衛しつつ味方ピケット艦隊と合流。鎮守府へと帰還。

鹿児島臨時飛行場・所属
二式大抵・戦闘記録班 撮影

肆.戦果と被害

【戦果】

  • 戦艦棲姫を中破、その他随伴艦は全て撃沈。

【被害】

  • 航空巡洋艦 最上、中破
  • 重雷装巡洋艦 北上、大破
  • 駆逐艦 時雨、中破
  • 駆逐艦 潮、中破
  • 軽空母 龍鳳、少破

※基地航空隊、空襲により軽微損害。

【第一級事案・D案件について】
※当該部分は第一級事案であり、外部への開示は不可とする※

本作戦において確認されたD案件(※ドロップ)では、新たなる艦娘は確認されず。既に迎合済み艦娘の準艤装のみが確認された。
だが、本海域への作戦行動は開始されたばかりであり、今後、迎合する可能性は十分あり。
D案件で生じた準艤装は回収部隊により回収、工廠へ搬入済み。以降、本件は艦隊司令本部・D案件処理班へと担当を移管する。
新たな艦娘が確認された場合は、当該作戦に参加した艦娘へ緘口令を発令し、速やかに艦隊司令本部へ伝令を派遣する。(第一級事案はモールス信号等の電波通信での詳細情報の伝達は不可とする。初報のみ暗号文によりモールス信号通信を実施。)

伍.今後の対策について

前述のとおり、練度不足・火力不足が顕著であり、本部隊参加の艤装練度工場が急務である。
当面の目標は、駆逐艦娘の練度向上と、最上または矢矧の改二化を目指すことを進言する。

以上

(ここにも手書きのメモが張り付けてある。「提督へ。秘書艦の叢雲さんにお願いして私の部隊に演習を優先して回してもらうようお願いしました。無茶な任務まかされたんですから、これくらいのわがままは許して頂けますよね? 矢矧」)

(もう一枚メモが張り付けてある。「あんた、後で話があるわ。何の話かは分かってるわよね?どうせ思い付きで立てた作戦なんでしょうけど、こっちは調整で大変なのよ!?まったくもう。といっても、もう作戦は始まってるんだからきっちり仕事してもらうからね!覚悟しなさい! 叢雲」)


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